Kling AIで猫動画を自然に動かす方法|無料プランの注意点と成功のコツ

「Kling AI」は、初心者でもプロンプトを入力することで、高品質な動画が作れる話題の動画生成AIツールです。今回は「Kling AIってなに?」「どう使うの?」という疑問に答えながら、基本の使い方や魅力をわかりやすく解説します。無料プランでもクレジットが付与され、手軽に始められるため、AI動画制作の第一歩として最適です。

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目次

Kling AIとは|初心者でも画像が作れるAI

Kling AI(クリング)は「プロンプト(言葉)」を​英語または中国語で入力することで、高品質な動画を生成できます。例えば「可愛い猫がソファで寝てるイラスト」と打つだけで、それっぽい画像を自動生成してくれます。

Kling AIのここがすごい:

  • 無料プランでもクレジットが付与され、5秒または10秒の動画が数回生成できる
  • テキストや画像から、高品質な動画を簡単に作成できる
  • 写真のようなリアル系も、アニメ調も作れる

画像生成AIの中では操作が直感的で、初心者にもかなり優しいです。

「Midjourney」や「DALL·E」と違い、複雑な設定がいらず、すぐに結果が見られるのも魅力。

「AIで何か作ってみたいけど難しそう…」と思っている人には、Kling AIが入り口としておすすめです。

Kling AIの使い方|アカウント登録〜画像生成まで

Kling AIの使い方はとてもシンプル。以下のステップで動画が作れます。

Chat GPTの「」で生成した猫画像を元にKLINGで動きをつけた動画を作ります。

箱入りにゃんこ工房」で自動生成

ステップ1:Kling AI公式サイトにアクセス

STEP
Sign In

公式サイトの上部にある「Sign In」をクリックします。

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利用規約に同意し登録

利用規約に同意し、「Googleでログイン」「Appleでサインイン」または「emailでサインイン」いづれかをクリックして登録します。

ステップ2:動画を作るプロンプトを入力する

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Video

左側のメニューより「Video / ビデオ」をクリックします。

STEP
KLING1.6へ変更

無料でKLING2.0を利用する場合にはプレミアムメンバー限定のため、上部のプルダウンより「KLING1.6」に変更することで動画を生成できます。

STEP
Image to Video

画像からビデオにするため、枠内をクリック、またはドロップで画像をアップロードします。

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Prompt

画像をアップロードし、「Prompt」に以下のプロンプトをコピーして入力します。

A realistic cat sits quietly in a pink toy box with a window on the front. The cat grooms itself in the box, then slowly puts one front paw out of the front window, then stretches with both paws out in front of it in a relaxed motion. The front paws are only coming out of the front opening, not the sides or back. Smooth, realistic animation, soft lighting, white background, fixed camera angles.Does not include jerky animation, paws in and out of the side or back of the box, tail sticking, body deformed, floating paws, broken mesh, robotic movements, teleporting, unnatural stretching, or low-res fur.

STEP
Negative Prompt

「Negative Prompt」に以下のネガティヴプロンプトをコピーして入力します。

Does not include jerky movements, unnatural stretching, tail sticking, paws in and out of the side or back of the box, floating limbs, body deformed, fast or robotic movements, teleporting, broken mesh, or low-res fur.

秒を「5s」から「10s」に変更し、「Generate / 生成する」をクリックします。数秒〜1分ほどで画像が完成します。(無料では、場合により35分など長時間掛かることも)

STEP
完成!

10秒の動画が生成されました。

ステップ3:修正

1回目のプロンプトで完成した動画の、気になる点や変更したい点があれば、プロンプトを変更し再度生成してみましょう。

  • 写真風・アニメ風などのスタイルを選択
  • サイズや構図など細かい設定も可能

Klingの無料版では動作に制限があり、一発で思い通りの表現を再現するのはなかなか難しいと感じました。本来イメージしていたのは、箱の中で猫が毛づくろいをしたあと、ゆっくりと前足を箱の前面から出し、猫らしいリラックスした伸びの動作を見せるシーン。しかし、実際の出力はそれとは異なる仕上がりに。何度もプロンプトを工夫して、理想の動きに近づけるよう再チャレンジしてみます。

無料プランで自然な動画を作るための注意点とコツ

Kling AIは高性能な動画生成ツールですが、無料プランでは複雑な動きや物理演算の表現が難しく、時に不自然な結果になることもあります。以下では、何度も実際に試して得た「自然な動きに仕上げるためのコツと注意点」をご紹介します。

箱の後ろから尻尾が出ることも

1. 複雑な接触動作や物体との相互作用は避ける

物体同士の接触」や「転がる・落ちる・追いかける」といった物理演算系の動作が不安定になりがちです。とくに「物体変形(アメーバ状)」「くっつきバグ」「不自然なジャンプ」などが起こりやすい。

  • 物体がアメーバ状に変形
  • 手やアイテムが一体化して動く
  • 飛び跳ねるなど不自然な物理挙動

対策: 「物に触れる」動作は避け、「じゃれるような空中動作」など接触しない仕草に置き換えるなど自然なモーションに絞るのが効果的です。

2. モーションは「シンプル」かつ「一連の自然な流れ」を意識

複雑な切り替え(例:グルーミング→あくび→走り出す)は、動作間の滑らかさが失われやすく、カクつきが発生します。

対策:

  • 一つか二つの動作に絞る(例:目を動かす+首をかしげる)
  • 動作と動作のつながりを明示(例:”then naturally stretches forward”)

3. 箱や背景から手や尻尾が突き抜ける問題に注意

Kling 1.6で発生しやすい問題で、箱や構造物の中にキャラクターがいるシーンでは、(尻尾や手が箱の側面を突き抜ける、カクカク動く、不自然な物理挙動)があります。

対策:猫の自然で滑らかな動作を組み込む

  • 「前面の窓のみから動作する」と明示(例:”paws only exit through the front window”)
  • 尻尾が出ないようにする指示も追加(例:”tail stays fully inside the box”)

動作は「シンプル+滑らか+構造物に干渉しない」ことを意識すると、驚くほど自然な動画が作れます。まずは一つの動きを丁寧に設計するところから始めてみましょう!

「Kling 2.0」で理想の猫モーションが実現!

Kling 2.0を使って生成したこのシーンでは、猫が箱の中から前足を出し、後ろ足を箱の縁にかけて座るという、まるで本物のように自然な動きが再現されました。驚くほどスムーズなモーションと、猫らしいしぐさがしっかり表現されていて、まさに理想通りの仕上がりです。

  • 今回使用したプロンプトでは、猫が箱の前に手を出してゆっくりと体を前に移動し、最終的に箱の縁に後ろ足をかけて落ち着くという一連の動作を指定しました。
  • 生成された動画では、前足・後ろ足・首の動きすべてがスムーズに繋がっていて、違和感なく自然な動作に見えます。
  • Kling 2.0では動きの繋がりや毛の揺れなどが前バージョンより明らかに進化しており、「猫らしさ」を出すには最適です。

Klingのバージョンアップによって、こうしたリアルな演出が可能になったことに驚きました。
自然なポーズや流れるような動きが作りたい方は、ぜひKling 2.0を試してみてください。

Prompt/プロンプト

A realistic fluffy cat sits in a pink toy box with a clear window on the front. The cat slowly leans forward, stretching its front paws out of the front window and resting them gently on the edge. Inquisitive, its upper body is slightly forward, but its back legs and tail are still inside the box. The cat’s head moves along with it, and it looks curiously ahead with a soft expression. All movements are natural, smooth, and lifelike. The cat never touches or exits the sides or back of the box. Fixed camera, white background, soft lighting.

Natural cat posture, soft placement of front paws, smooth forward lean, smooth upper body movement, curious expression, forward pose, subtle weight shift, relaxed movement

Negative Prompt

Side in and out, hands on sides, back in and out, tail sticking out, awkward movement, unnatural stretching, sideways front paws, floating limbs, torn mesh, robotic movement

Kling 1.6との比較で実感!2.0で動作が格段にスムーズに

同じプロンプトをKling 1.6と2.0の両方で実行して比較してみたところ、明確な違いが見られました。

  • Kling 1.6では、猫は横の窓に手を掛けて横を覗き込むだけの動きとなり、何度もトライして以前から課題だった「正面からの前足動作」は再現できませんでした。
  • 一方でKling 2.0では、前足を前に出して滑らかに体を移動し、後ろ足を箱の縁に掛けて正面を見上げるという、リアルで魅力的な猫らしい動きが再現されました。

この比較から、Kling 2.0はプロンプトの意図をより正確に理解し、動作の流れも自然に表現できることが確認できました。

以下の動画は「KLING1.6」で同じプロンプトを使って生成したものです。
これまで1.6では難しかった“前面からの動き”が、2.0では意図通りに再現された点に感動

Kling 2.0を使えば、これまでうまくいかなかった猫のしぐさや細やかな動きも、より高精度かつ自然に表現できるようになります。猫のように繊細で表情豊かな動物を扱うには、2.0の滑らかさと理解力の進化が鍵だと実感しました。以下は、おまけにKling 2.0 わんこバージョンも。

犬バージョンPrompt/プロンプト

A realistic fluffy puppy is sitting calmly inside a yellow toy box with a front window. A ball placed next to the puppy gently falls inside the box. The puppy notices the movement and reacts naturally, pawing at the ball in a playful but calm manner. The puppy remains mostly inside the box while showing soft, lifelike motion. The animation is smooth, realistic, and filmed with a fixed camera, soft lighting, and a white background.

natural puppy behavior, smooth animation, soft fur motion, subtle reactions, playful movement, lifelike pacing, realistic lighting

Negative Prompt

jerky movement, floating paws, tail sticking out, unnatural motion, exaggerated gestures, paw grabbing, robotic movement, body deformation

Kling AIの料金プラン|無料と有料の違い

「Kling AI」では、用途に応じて選べる複数のプランが用意されています。(2025年5月時点の情報)

Klingは無料プランでも十分に試す価値のあるツールですが、クオリティや商用利用を求める場合は「Standard」以上の有料プランが適しています。
ただし、有料プランでもクレジット制のため、生成回数に制限がある点は注意が必要です。
とても優れたツールだからこそ、今後のアップデートで無制限プランの導入や、クレジット制の改善がされることに期待しています。

Kling AIの無料プランの概要

この無料プランは、Kling AIの基本的な機能を体験するのに適していますが、商用利用や高品質な動画制作を目的とする場合は、有料プランの利用を検討することをおすすめします。

  • 月間クレジット:​毎月166クレジットが付与されます。
  • 利用可能な機能
    • テキストから動画の生成
    • 画像から動画の生成
    • 短尺動画(約5〜10秒)の作成
  • 制限事項
    • 生成される動画には「Kling AI」のウォーターマークが挿入されます。
    • 高解像度出力や一部の高度な機能は利用できません。
    • 動画の生成には時間がかかる場合があります。​

Kling AIの注意点|エラーと禁止事項

Kling AIは高精度な動画生成が魅力のツールですが、使用時にはいくつかの制限や注意点があります。
ここでは実際の生成体験をもとに、よくあるエラー・禁止事項・仕様上の注意点をわかりやすく整理しました。

よくあるエラーと対処法

1. 日本語プロンプトではうまく動作しないことがある
Klingは英語を前提としたAIモデルで動作しているため、日本語でプロンプトを入力しても意図通りの動きにならない/無視されるケースが多いです。
対策: プロンプトは英語で書くのが基本。

2. 不適切なワードでプロンプトがブロックされる
性的・暴力的・差別的と見なされるワードや、微妙な表現でもポリシー違反として弾かれることがあります。
対策:
微妙な語句(例:”undress”, “grab”, “tight”, “push”)には注意 
エラーが出たら単語を入れ替えてみる

3. アップロード画像のファイルサイズ制限
アップロード画像が大きすぎる(例:5MB以上)とエラーになる場合があります。
対策: 画像は2〜3MB以内、JPEG/PNG推奨。不要な余白や高解像度は軽く加工してからアップ。

実際の生成で起こった「うまくいかない例」

4.指定通りに手が動かない(例:前面から出してほしいのに横から出る)
Klingは構造物の位置や方向を完璧に理解しているわけではないため、「前面から手を出す」と明記しても、横の窓や背面に手を置いてしまうことがあります。
対策:"front-facing window""not from the sides" を明示的に記述
動きを1〜2つに絞り、破綻しにくい指示にする

6. 長いプロンプトが送信エラーになる
プロンプトが長すぎると、「長すぎます」とエラー表示されて生成できないことがあります。
対策:メインプロンプトを100〜120語以内に整理
「Positive」 / 「Negative Prompt」 を別欄に入力

禁止されていること

  • 著作権のあるキャラクターの再現
  • ヘイト・暴力表現などの生成
  • 商用利用はPro版のみ可

ポリシーに反する画像は削除される可能性もあるので、ルールはしっかり確認しましょう。

ログアウト方法|安全にアカウントを終了する

Kling AIからログアウトするには、以下の手順を行います。

STEP
Profile Page

画面左側メニューにある「Profile Page/プロフィールページ」をクリックします。

STEP
Profile Settings

画面右側にスクロールし「Profile Settings/プロフィール設定」をクリックします。

STEP
サインアウト

最下部にある「Sign Out/サインアウト」をクリックしログアウトします。

ログアウトしておけば、他人にアカウントを使われる心配もなく安心です。共用端末では特に忘れずに行いましょう。

アカウント削除は同ページにある、「Delete Account/アカウントを削除」をクリックし、アカウントを削除します。

まとめ|自然な猫動画を作るために試してわかったこと

Kling AIを使って、箱入り猫の動画を何度も試行錯誤してきました。
はじめは思い通りに動かず、「手が横から出る」「人間のような動きになる」「まったく動かない」など様々な壁にぶつかりましたが、試行を重ねたことで、自然で滑らかな猫らしい動きを引き出すコツが見えてきました。

特に、Kling 2.0へのアップグレードで動作の滑らかさが格段に向上し、意図通りのモーションが実現できるようになったのは大きな進歩でした。
また、「動きは少なくてもリアルに」「破綻しやすい動作は避ける」「プロンプトは英語で丁寧に」が基本であることも、今回の検証で実感しました。

この記事で紹介したプロンプト例や注意点をもとに、ぜひ“自分だけの動画”を楽しんでみてください。

この記事を書いた人

フリーランスでWeb制作・ブログ運営を行いながら、東南アジアを中心に旅を楽しんでいます。趣味は旅とスキンダイビング、そして美味しい物探し。海が大好きなので基本海の近くにいます。

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