
WordPressをインストールしたら、効果的なサイト運営とSEO対策のために、以下の初期設定を済ませておきましょう。最初に設定しておかないと、後に設定変更をする際に苦労したり、アクセスに影響があることもあります。
1. 一般設定
1. サイトタイトルとキャッチフレーズの設定

管理画面の「設定」→「一般」で、サイトのタイトルとキャッチフレーズを設定します。
例:「わたしのBlog」「楽しいブログライフ!」など。
検索エンジンは「サイトタイトル」と「キャッチフレーズ」を重要視します。サイトの内容を的確に表現し、主要なキーワードを含めることが推奨されます。

2. タイムゾーンの設定
正確な更新日時は、検索エンジンのクロールやユーザーの信頼性に影響します。日本で運営する場合は「UTC+9(東京)」に設定しましょう。

3. 日付と時間の形式
サイトに表示される日付や時間のフォーマットを選択します。

設定後、「変更を保存」をクリックします。
4. URLの確認
- [WordPressアドレス(URL)」と[サイトアドレス(URL)」が正しいか確認します。
通常は両方とも同じURLに設定します。 - HTTPSの確認
通常は変更不要ですが、SSL化済みなら「https://」で始まっているか確認。
URLが「http://」ではなく「https://」で始まっていることを確認します。
(SSLが有効でない場合、セキュリティリスクがあるため修正が必要)

- SSLを適用することで「https://」が使用可能になり、セキュリティが向上します。
- SSL化(HTTPS)は、Googleのランキング要因の一つです。「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」が「https://」で始まっていることを確認し、未設定の場合はSSL証明書を導入しましょう。
2. パーマリンク設定
パーマリンクとは、WordPressで作成した記事ごとに設定されるURLのことです。
例えば、ブログ記事や固定ページのリンクを指し、訪問者がそのページに直接アクセスできる住所のようなもので、訪問者や検索エンジンがアクセスしやすくなるため、わかりやすい形式に設定することが重要です。
- 固定されている
- 一度設定するとそのページのURLは基本的に変わりません。
- ページの更新をしても同じURLを使い続けるため、リンク切れを防ぐことができます。
- SEOに影響する
- URLの形式によって検索エンジンでの評価が変わるため、わかりやすいパーマリンク構造を使うことが重要です。
投稿やページのURL構造を整えるために、ダッシュボード「設定」から「パーマリンク」をクリックし以下のように設定します。

デフォルトでは「日付と投稿名」で設定されているので、「投稿名」を選択

推奨設定:「投稿名」 (sample-post/
) を選択。
理由はSEO効果が高く、訪問者にもわかりやすいURLになるため。
「変更を保存」をクリックして完了です。

変更を保存し完了後「パーマリンク構造を更新しました。」と表示されます。
パーマリンクは、ページや投稿の「URL構造」を意味し、訪問者や検索エンジンがアクセスしやすくなるため、わかりやすい形式に設定することが重要です。記事を書く前に必ず設定しておきましょう。
3. 固定ページと投稿の準備
固定ページの作成
サイト運営に必要なページを作成します。
- ホーム:トップページの内容。
- お問い合わせ:問い合わせフォームを含むページ。
- プライバシーポリシー:ユーザーデータの取扱いに関する情報を掲載。
カテゴリの新規作成
投稿する記事を整理するため、あらかじめカテゴリを設定しておきます。
「投稿カテゴリ」は、ブログ記事を分類・整理するための機能です。カテゴリを適切に設定すると、記事を見つけやすくしたり、サイトのSEOを向上させたりすることができます。
WordPressダッシュボード(管理画面)にログインし、サイトの管理画面にアクセスします。
管理画面の左メニューから「投稿」をクリックし、その中の「カテゴリ」をクリックします。

「未分類」にマウスカーソルをあて、表示される「クイック編集」をクリックします。

クイック編集で「名前」と「スラッグ」を入力し、「カテゴリーを更新」をクリックし完了です。

- 名前:カテゴリの名前を入力します(例:「レシピ」「ニュース」など)
- スラッグ:カテゴリのURLに使用する文字列を設定します(例:「recipe」「news」など)
※ 未入力の場合、自動的に名前が英字で設定されます。 - 親カテゴリ(任意):必要に応じて親カテゴリを選択して階層を作成します。
- 例:「料理」という親カテゴリの中に「和食」「洋食」を作る。
- 例:「料理」という親カテゴリの中に「和食」「洋食」を作る。
- 説明(任意):カテゴリの説明を入力します。テーマによってはカテゴリページに表示されます。
これでカテゴリが作成され、一覧に表示されます。
新規投稿または編集画面で、「文書」タブからカテゴリを選択。
必要なカテゴリにチェックを入れる。
WordPressの投稿カテゴリを適切に設定することで、読者にとって使いやすく、SEOに強いブログを作成できます。カテゴリはシンプルでわかりやすいものにし、サイトの構成を明確にすることがポイントです。
4. テーマのインストールとカスタマイズ
WordPressのテーマは、サイトのデザインや機能を簡単に変更できる重要な要素です。
テーマには無料のものから有料のものまであり、それぞれに特徴とメリットがあります。以下では、テーマのインストール方法を紹介します。
WordPressテーマのインストール方法
テーマの設定方法は、以下の手順です。
WordPressダッシュボード「外観」から[テーマ」をクリックする。

テーマから「新しいテーマを追加」をクリックし、検索バーにテーマ名を入力して探します。

気に入ったテーマが見つかったら、「インストール」をクリック。

インストール完了後、「有効化」をクリックするとテーマが適用されます。

新しいテーマを有効化しました。と表示され完了です。サイトを表示で確認してみましょう。
有料テーマ(SWELL)のインストールはこちらをご覧ください。

WordPress初心者におすすめ無料テーマ「Cocoon」
「Cocoon」は、ブログ初心者にとって理想的な無料テーマです。使いやすさと機能性を兼ね備えており、SEO対策や収益化のサポートが充実しています。これからブログを始めたい方や、低コストで効率的なサイト運営を目指す方に最適です。
- 初心者でもすぐに使いこなせる直感的な操作性。
- ブログ運営に必要な機能がすべて揃っている。
- 日本語対応のテーマで、安心して利用できる。
- 公式フォーラムや解説記事が豊富で、困ったときも解決しやすい。
Cocoonの特徴とメリット
1. 完全無料で高機能
- コストゼロで多機能: Cocoonは無料テーマながら、SEO対策や収益化に必要な機能がすべて揃っています。
- 追加費用なし: プラグインや拡張機能を追加購入する必要がなく、手軽に始められます。
2. SEO対策が充実
- 高速な表示速度: Cocoonは軽量設計で、サイトの読み込み速度が速く、検索エンジンに好まれる仕様です。
- 内部SEO対策: タイトルタグやメタディスクリプションの設定が簡単にでき、Googleに最適化された構造を採用。
3. デザインのカスタマイズが簡単
- 豊富なデザインテンプレート: ボタン1つで変更できるデザインスキンが多数用意されています。
- コード不要: HTMLやCSSの知識がなくてもカスタマイズ可能。
4. アフィリエイトに最適
- 収益化向け機能: アフィリエイトリンクのボタンや広告の挿入が簡単に設定できます。
- クリック率アップの工夫: CTA(Call to Action)のデザインが洗練されており、収益につながりやすい設計。
5. ユーザーサポートが充実
- 公式フォーラム: 開発者が運営するフォーラムで、質問やトラブル解決が可能。
- 初心者向けの資料が豊富: マニュアルや解説記事が揃っており、初めての方でも安心。

Cocoonのインストール方法
Cocoonは、WordPress管理画面からのインストールには対応していないため、以下の手順でテーマをダウンロードし、WordPressにインストールします。
管理画面にアクセスします。
ダッシュボード「外観」「テーマ」上部にある「新しいテーマを追加」をクリックし、「テーマのアップロード」でダウンロードしたZIPファイルを「親テーマ」「子テーマ」の順にアップロードします。

アップロードが完了したら「インストール」をクリックし、「有効化」でテーマを適用します。

子テーマは、WordPressのテーマをカスタマイズする際に必須とも言える便利な仕組みです。直接親テーマを編集せずに済むため、安全にデザインや機能を変更できます。特に、ブログやウェブサイト運営を長期的に考える場合、子テーマを利用することでメンテナンス性を高められます。
ダッシュボードの「Cocoon設定」からデザインや機能を自由にカスタマイズします。


ダッシュボード「外観」「カスタマイズ」で、ロゴ、フォント、配色、ヘッダー・フッターのデザインを調整。


「外観」→「メニュー」で、ナビゲーションメニューを作成します。
必要なページ(ホーム、ブログ、問い合わせなど)を追加します。

SEOに強いテーマを選ぶことは、サイト全体の最適化に直結します。例えば、「Cocoon」や「SWELL」などのテーマは、SEO対策が施されており、初心者にも使いやすいとされています。テーマの選択時には、SEO対策が施されているか、表示速度が速いか、モバイルフレンドリーであるかなどを確認しましょう。
5. プラグインの削除と導入
プラグイン「Hello Dolly」の削除
Hello Dollyは、WordPressにデフォルトでインストールされているプラグインです。このプラグインは、WordPressダッシュボードにランダムな「Hello, Dolly!」の歌詞を表示するだけのもので、実際の機能的な必要はありません。
WordPressダッシュボード「プラグイン」メニューを選択します。

インストール済みプラグイン一覧から「Hello Dolly」を見つけ「削除」をクリックします。

ポップアップで、本当に削除してもよいですか?と表示されるので「OK」をクリックしたら完了です。

プラグイン「WP Multibyte Patch」の追加手順
WordPressは英語を標準に作られていますが、日本語に特化したプラグイン「WP Multibyte Patch」を導入することで、文字化けや文字数カウントの問題を解消し、日本語をスムーズに扱えるようになります。
日本語サイトを運営するなら、必ずインストールしておくべきプラグインです。
WordPressダッシュボード「プラグイン」から「新規プラグインを追加」をクリックします。

プラグインの検索から「WP Multibyte Patch」を検索します。

今すぐインストールをクリックします。

インストールが完了したら「有効化」をクリックし完了です。

必要に応じて、以下のプラグインをインストールしてサイト機能を強化します。
機能を強化・追加する
WordPressは基本的な機能を提供しますが、プラグインを使用することで、サイトに特定の機能を追加できます。以下はWordPressおすすめプラグインです。
- SEO対策:「All in One SEO Pack」
初心者にも使いやすく、基本的なSEO設定を簡単に行えます。 - セキュリティ:「All In One WP Security」
初心者でも分かりやすいインターフェイスで、セキュリティの強化が可能。 - バックアップ:「BackWPup」
WordPressデータベースやファイルの自動バックアップ設定が便利。 - 問い合わせフォーム:「Contact Form 7」
シンプルでカスタマイズ性の高い問い合わせフォームを作成可能。 - サイト速度改善:「WP Super Cache」
初心者でも簡単に設定できるシンプルなUI。 - 画像最適化:「EWWW Image Optimizer」
アップロードした画像を自動的に圧縮し、最適化。
プラグインを追加することで、WordPressサイトをカスタマイズし、SEO効果を高め、セキュリティやパフォーマンスを強化し、訪問者にとって使いやすいサイトを作ることができます。しかし、プラグインは必要最低限に絞ることが大切です
6. SSL(HTTPS化)の確認
SSL(Secure Sockets Layer)は、インターネット上でデータを暗号化して安全に通信するための技術です。SSL設定があると、データが暗号化されるため、個人情報を盗まれる心配なく安全にウェブサイトを利用できます。SSL化はGoogleも推奨しており、SEOにも効果的です。
SSLの主な役割
- データの暗号化
ユーザーとサーバー間で送受信されるデータを暗号化し、第三者による盗聴や改ざんを防ぎます。例: クレジットカード情報、ログイン情報などの保護。 - なりすまし防止
サーバーが本物であることを証明する「SSL証明書」を利用し、偽装サイトへの誘導を防ぎます。 - データの完全性の確保
通信中にデータが改ざんされていないことを保証します。
SSL化されているサイトの特徴
- URLが「https://」で始まる(通常のHTTPは「http://」)
- ブラウザに鍵マークが表示される(多くの場合アドレスバーに表示)
サイトを安全な通信(HTTPS)で表示するため、SSLを有効化します。
URL設定ミスによりサイトが表示されなくなる場合があるため、注意して変更を行いましょう。
確認方法
サイトURLが「https://」で始まっていることを確認します。
未設定の場合、サーバーの管理画面でSSL証明書を有効化します。
それからWordPressのURL設定を変更します。
WordPressダッシュボード「設定」「一般」をクリックします。

「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」のURLを「http://」から「https://」に変更し「変更を保存」をクリックします。

URL変更後、サイトの表示や管理画面に問題がないか確認します。

これでSSLが有効となりました。
8. サイトの公開準備

- 検索エンジンのインデックス許可
- 「設定」「表示設定」で、「検索エンジンがこのサイトをインデックスしないようにする」のチェックが入っていたらチェックを外します。
- モバイル表示の確認
- テーマがモバイル対応(レスポンシブデザイン)になっているか確認。
9. サイト動作確認
WordPressサイトの動作確認は、Webサイトの公開前後で正しく機能するかどうかを確認する重要なプロセスです。動作確認を丁寧に行うことで、ユーザーの満足度を高めるだけでなく、トラブルを未然に防ぐことができます。時間をかけて入念にチェックしましょう!
- ブラウザや異なるデバイスでサイトのデザイン、機能、速度、セキュリティが正常に動作しているか確認。
- ユーザーが快適に利用できるように問題を事前に発見・修正する。
- 必要に応じてデザインや機能を微調整。
- すべてのリンクが正しいURLに繋がっているか、外部リンクや内部リンク、メニューバーなどを確認。
- お問い合わせフォームやコメント機能が正常に動作しているか。
- サイトが破損した場合に備え、バックアップが取得されているか。
これらの初期設定を完了すれば、WordPressサイトの基盤が整い、運営を開始できます。